破産手続きを始める時、重要な資金の動かし方

ここでは、会社が経営破綻し破産手続きに入る際の銀行預金に関する注意点についてお話します。

あくまでも私の経験上の話なので、その点をご了承ください。

そもそも経営破綻するということは、債務がたくさんあるということで、私の会社には山ほどの「銀行の借り入れ金」と「税金や社会保険料の滞納分」がありました。

しかし、破産を申し立てるのにもお金がかかります。 私の場合、200万円ほど用意してくれと弁護士から言われました。 裁判所に払う予納金と弁護士費用です。

現金を準備するために、借り入れのある銀行の口座からは積極的に支払いなどをして残高をゼロに近づけ、すぐには凍結されないであろう銀行の口座に残高を残すようにしました。

私の会社の場合、複数の銀行口座に入金があり、複数の銀行口座から支払いや引き落としがあったので、資金繰りを見ながら細かく処理をし 借り入れのない銀行口座に残高を移していきました。

そして、社内外に経営破綻と営業停止を告知したXデーに、残しておいた残高を弁護士が用意してあった準備口座に避難させてひと段落です。 この金繰りは薄氷を踏む思いでした。

いつもとは違う資金の動きをするので、借り入れのある銀行に怪しまれることを覚悟しながら、数日間で終わらせてしまう時間との勝負 他にも大変なことは山ほどあったのですが破産を成立させるため取り憑かれたようにやり抜きました。

破産というのは自分の家族を含め多方面に迷惑をかける「悪」でしかありませんが、破産の手続きを進めるうえで必要だったお金の動かし方を自分の経験からお話しました。 あなたの参考になりませんように。

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