今回は会社が倒産した時に、リース物件や借用物件はどういう処理をされるのか またそのタイミングについて私の会社で起こったことをお話していきます。 一般論とそんなに違いがあるものとも思いませんが、私の経験をお話しているだけですので、ご了承ください。
私の会社で倒産時にリース契約していたものは、フォークリフトと電話装置、コピー機でした。 リースなので毎月決まった金額を支払って借りているわけで、会社が倒産した場合の処理なんて自分ではさっぱり分かりませんでした。 というか、当時はそこまで気が回りませんでした。
しかしその点、弁護士や管財人は手慣れたものでリストアップする資料にメニューとしてあるみたいで、「リース物件は何がありますか?」と聞いてきました。 さすがですが、こちらは少々あやふやで「フォークリフトと電話装置・・くらいかな?」としか答えられない始末。 さらに「契約書をお願いします」などと言われた日には・・「は?」 状態でした。
私の会社の場合、リース物件に関してはそれほど回収を急ぐこともなく、3ヶ月くらい使わせていただいていました。 電話装置は即日不要だったのですが、コビー機とフォークリフトは便利でしたので先方が指定してきた日までしっかりと利用しました。
さて、それら大物たちは管財人がリース会社に連絡をとってきちんと処理してくれたのですが、忘れていたものが2件 ジュースの自販機とフロアマットです。 ジュースの自販機は犯罪防止で室内に設置しており、定期的にブンブン音がしてうるさかったのですが、まったく意識から外れていました。 これは何とか管財人が気づいてくれて、適切に処理できましたが。
問題はフロアマット、玄関マットの他に何ヶ所か社内で使っていたのですが、これも毎月の交換料金を支払っていただけで、倒産したときには迷惑をかけたのですが、その後もずっと敷きっぱなしなのでした。 これは流石に管財人も気づかず放置されたまま、時間が過ぎていきました。

そして、Xデー(社内外に倒産を告知し、会社を閉鎖した日)から2ヶ月くらい過ぎたある日、たまたま会社に用事で出てきていて、普段は事務所内に引きこもっているのですが気分転換にたまたま玄関に出てきたところで、リース会社の車が前を通り、私を見つけ、玄関前に駐車してきました。
その車には社名もロゴもなかったので、「どこかの人が文句を言いに来たのか?」とドキドキしましたが、「〇〇マットです、回収させてもらっていいですか?」との話だったので、安心しました。 本当にそれまでまったく意識してませんでしたので、申し訳なかったです。
回収してくれた男性が帰り際に「また何かありましたらよろしくお願いします」と挨拶されました、「はいどぉも〜」と答えながらも「ゴメンね〜、それは無理よ」と心の中で呟いていました。
ということで、今回は会社が倒産したら、リースしている物件はどうなるのか?という話をさせて頂きました。 「リース物件は倒産後も特に急ぐこともなく、案外ゆっくりと回収でこちらの都合にも合わせてくれる事がある」 という結論でした。 そして、玄関マットやフロアマットには要注意です。
あなたの参考になりませんように。
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