今回は、私が資金繰りに困った時にクレジットカードのキャッシングでピンチを乗り切った実体験をお話しします。経営者なら誰もが共感するかもしれないこの経験、ぜひ参考にしてみてください。ただし、ご利用は計画的に!

突然の危機:給料が払えないと言われた日

当時、まだ経理担当者がいた時の話です 彼はある日突然「給料が出せません」と私に持ちかけてきました。 給料日まで数日の話です びっくりした私は「いくらですか?」と聞くと「50万か100万」との返事。 前もって分かっていれば色んな方法もあったのでしょうが、2~3日後となると話は別です。

知り合いのコンサルタントに相談

困った私は、以前お付き合いのあった資金繰りに詳しいコンサルタントに電話しました。 私が事情を話すと、「社長、お金が借りれるクレジットカードは何枚かもってますよね?」と聞かれ「あります」と答えると、「こういう急場はそんなので凌ぐしかありませんよ」とアドバイスをもらいました。

さっそく銀行のATMへ

自分が持っているクレジットカードを持っているだけ出してきて、近くの銀行のATMに向かいます。 まぁ、ちょっと気が引けると言いうか、「これやっちゃ、やばいよな」と思いながらもすぐに用意しなければいけないお金を工面するのに一時的に借りるだけだと決めて画面を操作します。

これが本当に簡単に借りれたわけで、自分の預金を引き出すのとあんまり変わらない感覚です。(お勧めしているわけではありません) とりあえず、50万円準備して経理担当者に渡すと「とりあえず、これで大丈夫と思います」との返事。 「あと50万円まではいけますから」と伝えて、今回の騒動は収まりました。

ATM キャッシング 会社が倒産したら社長は

借りるのは簡単、でも返すのは一苦労

さて、月末になって売掛金の入金があったので、私がキャッシングで借りたお金を返済しようとまずはATMへ行ったのですが、クレジットカードを差し込んでも返済という項目がありません。 会社に帰ってよく調べてみると、基本的にキャッシングで借りたお金は月々の分割で返済することになっていて、銀行口座からの引き落としがされるようでした。

「そういえば、借りる時に画面にそんな事が書いてあったな」と思いつつも、さっさと返済しないと利息が高いので大変です。 よくよく調べると、何とカード会社に電話して一括返済の意思を伝えてからという話でした。 電話して聞いてみると、振込口座と金額 それに期限を教えてくれました。 お金を返すというのに何となく嫌な感じの応対。

それはそうですよね、向こうは長く借りて利息をもらわないと商売になりませんからね。 しかし、こちらも商売なのでキッチリと返済しました。 たった一週間くらいだったので利息は何十円か百円くらいかと思っていたら何千円かかかってていて、げんなりしました。

さて、これで一件落着して一応壁を乗り越えたという達成感みたいなものもあったのですが、反面納得いかない部分もありました。 

今回のポイント

経理担当者は少なくとも1ヶ月くらい先を見通してほしい

今回の事件の発端は、直前になってお金が無いと言い出した経理担当者でした。 まぁそれ以前に会社に利益が出てないんだから社長の責任だろうというのは正論ですが、経理を預かっている以上少なくとも30日くらい先は見通してもらわないと困ります。 彼は定年がきたので退職していただき、後は私が自分でやることにしました。

安心のためにカードはあった方が良い

私もこの経験から、作れそうなクレジットカードをさらにたくさん作りました。 結局は使いませんでしたが、倒産前には300万円くらい借りる事ができる状態でした。 いざとなったら、すぐに調達できるお金があると思えばちょっとだけ安心です。

ご利用は計画的に

使わないで済めば、それにこしたことはありませんが、使うとしたら短い期間に返済できる状態であることです。 間違いなく高金利ですし、時間に余裕があればもう少し安い金利で調達する方法もあるはずです。 必ず一時的な利用で考えたほうが良いと思います。

まとめ

という事で、今回は私がクレジットカードのキャッシングを利用した時のお話をしました。 資金繰りに苦しんでいる経営者の方々にはご理解いただけるかと思いますが、使うか使わないかは別にして、いざとなったらという玉があるのは悪くないです。 心の弱い私にはとても助かりました。 それでは最後まで読んでいただきありがとうございます。 

あなたの参考になれば幸いです。