倒産で収入ゼロ…年金繰上げ受給を決意
会社倒産後の厳しい現実
今回は、会社が倒産し、収入の見込みがなくなったため、年金の繰上げ受給を申し込んだ経験をお話しします。 これは地域差とか時期によっても違いがあるそうなので、私の経験ではこうだったという理解でお願いします。
繰上げ受給を決めたきっかけ
会社が倒産してから2ヶ月が過ぎ、再就職の目途が立たなかったため、年金の繰上げ受給を申し込むことにしました。
繰上げ受給をすると給付金額が下がるとか、早くもらった方が得とか損とかネットでは情報がたくさん出ていますが、よく分からないので聞いてみて判断しようと思いました。

年金繰上げ受給の手続きと注意点
日本年金機構の予約でつまずいた話
まずは日本年金機構のホームページから相談予約をとります。
ここで早くも問題発生です。 給付を受けることが出来るのは受給を申し込んでから2ヶ月後という事は知っていたので、月末まで一週間の余裕を持って申し込もうとしたのです。
ところが、最寄りの年金事務所は予約が一杯で、今月末どころか来月末もあやしいような状態でした。 まぁしかし、ネットで一杯でも電話すれば空いてたりするからと、まだ余裕な気持ちで問い合わせ窓口に電話してみました。
必要な書類とマイナンバーカードの準備
電話をして驚いたのがマイナンバーカードの情報や基礎年金番号なるものも必要になります。 問合せする前に必要になるので、あらかじめ準備しておきましょう。 マイナポータルとかやっておくと、年金手帳がなくても基礎年金番号が分かるので便利でした。
リンク:マイナポータルのホームページ
さて、自動アナウンスの応答の段階で一度電話を切り、マイナンバーカードと基礎年金番号を準備して再トライです。 今度は窓口の担当者までいけました。
しかし、年金申し込み窓口の空き情報はネットと同じらしく、電話口の担当者もネットの情報を検索しているようでした。 ちなみに、電話の窓口に地域性はなく全国どこからでも受け付ける感じでした。
さて、申し込みすらなかなか出来ない状況に困っていると、電話口の担当者は他に空いていて私が行けそうな所を色々と探してくれました。 とても親切だったので好印象でした。
結局、月内の予約は取れませんでしたが、翌月の1週目に自宅から電車を使って30分くらいかかる事務所の予約を取る事ができました。

減額率の仕組みと私の場合
繰上げ受給の減額について、私は年ごとに減額されるのかと思っていたのですが、月割での減額になります。 私の場合はもう少しのところでタイミングが悪く減額率が0.5%/月(年6%)のチームに入っていました。
窓口での対応と驚きの事実
繰上げ受給のメリットとデメリット
さて、申し込みの当日 20分ほど早めに着いた私でしたが窓口に行くとすぐに対応していただきました。 まずは本人確認や繰上げ受給の意思確認をしたあと、具体的な内容を説明してくれます。
担当の方からの「私が65歳になってから受給する場合と、今から受給する場合ではこんなに減額されますよ」という説明はけっこう長くかかりました。
配偶者加給制度とは?
さらに、配偶者加給制度というものもあるらしく、65歳まで待つと配偶者が65歳になるまで年間40万円くらい年金が増えるという話もあり、羨ましく感じました。 私は待てないので。
リンク:加給年金額についての説明はこちら

給付開始まで5~6ヶ月!?
さて、最後にいつから貰えるかという話になってきた訳ですが、ここでも驚きの結果が。 なんと5ヶ月後もしかしたら6ヶ月後になるかもしれないというのです。
特別なことが無い場合は、3ヶ月くらいで給付が始まるそうですが、私の場合は厚生年金の他に共済年金というのにも受給資格があり手続きがとても煩雑になるとのことでした。
今は、共済年金の制度というのは無くなったそうです。
企業年金の追加手続き
ここまでは日本年金機構のお話だったのですが、私の場合さらに例外が発生します。 昔大きな会社に勤めていた経験があり、そこでは企業年金という制度がありました。
これも今は廃止になっている制度らしいのですが、加入時期があるひとは手続きが必要です。
これは、日本年金機構からの「年金証書・年金決定通知書」というものが郵送されてから申し込みがスタートというもので、さらに遅れてしまいそうです。
リンク:企業年金を受給申し込みするひとは
繰上げ受給を考えている人へのアドバイス
ということで、「年金の繰上げ受給を申し込んだら、意外なことが多かった」というお話をさせていただきました。
早めの相談が鍵
私から出来るアドバイスとしては、繰上げ受給をするつもりがあるのならば、早めにスタートすることです。 思った以上に時間がかかりますので、相談だけでもしてみる事をお勧めします。
最後までお読みいただきありがとございました。
あなたの参考になりますように。