【重要な注意事項】 この記事は、一個人の自己破産体験を記録したものです。破産手続きは個々のケースで大きく異なり、地域・裁判所・管財人によっても扱いが変わります。法的な判断や具体的な手続きについては、必ず破産・再生手続きに精通した弁護士にご相談ください。
はじめに:この体験記を書く理由

私は30年間製造業を経営し、会社の連帯保証人として約4億円の債務を負い、現在自己破産手続き中です(開始決定済み、免責許可待ち)。
この記録を公開する理由は、同じような状況にある方に「一つの事例」として私の体験を共有することで、少しでも参考になればと思ったからです。
この記事でお伝えするのは:
- 私個人が経験した手続きの流れ
- 私のケースでの管財人とのやり取り
- 私が感じた精神的な変化や気づき
この記事でお伝えしないもの:
- 法的なアドバイス
- 一般的な手続きの解説
- 専門的な法律解釈
私の自己破産に至った経緯
30年の製造業経営と転換点
30年間の製造業経営で、業界の構造変化、競合激化、近年の円安による原材料費高騰など様々な困難を経験しました。特に輸入商材の原価高騰が激しく、利益確保が困難な状況が続きました。
最終的に運転資金調達が困難となり、事業継続不可能と判断。会社債務総額約4億円、すべて私が連帯保証していました。
※会社破産に至るまでの詳細な経緯については、別記事にて詳しく。「私の会社が破産するまで|15期赤字を耐えた製造業の最期」
破産を決断した時の心境
個人再生や任意整理も検討しましたが、4億円という金額では現実的ではありませんでした。
私が破産を選んだ理由:
- これ以上の延命が関係者により大きな迷惑をかける
- 残りの人生を再スタートするため
- 被害を最小限に抑える選択
30年培った社会的立場を失う精神的負担は想像以上でしたが、必要な決断でした。
私が経験した破産手続きの実際

申立から開始決定まで:私のケースでは30日超
私の体験したタイムライン:
- 弁護士相談・申立準備:約1ヶ月
- 裁判所への申立:2025年4月
- 開始決定:申立から30日後
※これは私のケースです。期間は様々な要因で変わる可能性があります。
多くの方が誤解されるのは「申立=破産決定」ではないということ。申立は「破産手続き開始の申請」で、裁判所の「支払い不能」判断を経て開始決定が出されます。
私が理解した手続きの流れ
私のケースで経験・予定されている流れ:
- 申立
- 開始決定(完了)
- 管財人選定(完了)
- 財産調査・換価(進行中)
- 債権者分配(今後)
- 破産手続き終了(今後)
- 免責許可決定(今後)
- 自己破産完了(今後)
私の場合、申立から免責許可まで数ヶ月かかる見込みです。
私の管財人とのやり取り体験

初回面談での出来事
開始決定当日、管財人弁護士事務所での初回打ち合わせを行いました。私のケースでは、会社破産と個人破産を同じ事務所が担当し、管財人も同一弁護士が選定されたため、手続きがスムーズに進んでいます。
私が求められた提出書類:
- 全預金通帳(記帳済み)
- ネットバンキング入出金履歴
- 保険証券
- 不動産登記簿謄本
- 自動車検査証
預金引き出し指示を受けた時の体験
開始決定10日前、弁護士から「生活費として預金を引き出すように」との指示がありました。これは口座残高が破産財団に含まれる可能性があるためです。
私が実際に行ったこと:
- 弁護士指導のもと、数十万円を現金で引き出し
- 管財人面談まで自宅で保管
- 引き出し理由と金額を明確に記録
重要な注意点: 私の場合は弁護士の適切な指導がありました。自己判断での引き出しは財産隠匿とみなされるリスクがあります。
私のケースでの99万円自由財産の扱い

私が最も知りたかった「評価時点」について
ネットで調べても明確な答えが見つからなかった「99万円自由財産はいつの時点で評価されるのか」について、私のケースでの実際をお伝えします。
私のケースでの答え: 自己破産開始決定「当日に所持」していた財産で評価されました。
私のケースでの実際の流れ:
- 会社破産申立時:個人現預金約200万円
- 自己破産申立:会社破産から約3ヶ月後
- 開始決定:申立から1ヶ月後
- この期間の生活費で現金は100万円を切る程度まで自然減少
※これは私の個別ケースです。他のケースでは異なる可能性があります。
私が体験した財産チェックの実際
私のケースで厳密にチェックされたこと:
- 預金通帳記帳(全口座)
- ネットバンキング入出金履歴
- 大きな金額出入りの理由説明
私のケースでそれほど厳密でなかったこと:
- 日常的な現金出入り
- 生活費レベルの支出
私の体験では、概ね財産は預金通帳から把握され、現金の細かい出入りまで厳しくチェックされることはありませんでした。
ただし重要な注意:
- 意図的な財産隠匿・散逸は免責不許可の原因
- 家族への不自然な金銭移動は危険
- すべての財産の動きを説明できることが必要
私は管財人に対し、すべての財産の動きを説明できる状態を心がけました。
手続き中の注意点と同じ境遇の方へのアドバイス
手続き開始前の準備ポイント
- 手続きには予想以上の時間がかかる(私の場合6ヶ月以上予定)
- 必要書類準備に十分な時間をかける
- 預金通帳は全て記帳し、財産の動きを説明できるようにしておく
手続き中はクレジットカードが使用停止となり現金中心の生活となるため、支出記録をつけておくことをお勧めします。
まとめ:私のケースでの重要ポイント
99万円自由財産について:
- 私の場合、評価時点は「開始決定当日の所持財産」
- 申立から開始決定までの生活費で自然減少
- 厳密性はそれほど高くないが、説明責任は必要
管財人との関係について:
- 誠実で透明な対応が最重要
- 指示には素直に従うことを心がけた
この記録が同じ状況の方の参考になれば幸いです。ただし、これは私個人の一体験であり、皆さんのケースでは異なる可能性があることをご理解ください。
重要な免責事項
必読:この記事は個人の体験記録です
- 破産手続きは地域、裁判所、管財人により大きく異なります
- 法的判断については必ず破産・再生手続き専門の弁護士にご相談ください
- 記載内容は2025年の法制度と私個人の体験に基づいています
- 法改正により手続きが変更される可能性があります
- この記事を参考にした判断については一切責任を負いかねます
法的な相談が必要な場合: 各地の弁護士会、法テラス等の適切な機関を通じて、破産・再生手続きに精通した弁護士にご相談されることを強くお勧めします。
著者情報
- 製造業経営歴30年(匿名)
- 現在:自己破産手続き中(開始決定済み、免責許可待ち)
- 会社債務約4億円(全額連帯保証)
2025年8月記録時点
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