今回は、「会社が倒産した時電気や水道 ガスなどはいつ止められるのか?」 という話をしたいと思います。 これは、それぞれの会社で必要だったり不要だったり、全く事情が異なるでしょうから 「私の会社ではこうだった」という一例に過ぎません。 ご了承ください。
結論から言いますと、電気や水道などをいつまで使えるのかというのは管財人とそれぞれの供給会社との合意になります。 というのも、その会社の破産申請をして開始決定がされたとしても 社屋に出入りする用事はたくさんあるわけで、電気がつかないと不便で仕方がない訳です。
もちろん、水道が使えなくなるとトイレにも行けませんし ガスや灯油が必要な場合もあるでしょう。 こういった場合、管財人はそれぞれの供給会社に連絡し、引き続き供給を続けてもらえるように依頼します。 当然、その分の費用は破産処理とは別に支払うという条件です。
私の会社の場合、まず営業を停止した段階で 水道光熱費の各支払いをストップしました。 数日から数週間後に督促状が来るわけですが、それは管財人にお任せしました。 電気と水道は必要でしたので継続して頂きましたが、ガス(プロパン)は先方より「必要ないでしょ?」と言われたらしく、2週間くらいで供給がストップし使えなくなりました。
まだ寒い時期だったので、手を洗ったり湯呑みを洗ったりするのに冷たい思いをしたのを覚えています。

特殊だったのは電気で、私の会社はたくさん電気を使う設備があったため社内に変電設備がありました。(この方が電気代が安く上がるらしいです) ただ、この設備があると電気保安会社と契約して定期的に報告書を出したりしないといけません。
会社が倒産したことで、この電気保安会社と縁が切れてしまったので点検や管理ができなくなりました。 そして面倒なことに電力会社と供給を継続する契約を結ぶには、必ず電気保安会社が窓口にならなければいけなかったのです。
管財人の話によると、以前の電気保安会社にお願いしても相手にされなかったらしく(それはそうでしょう)、管財人が別の小さなところに打診して担当してもらうことになりました。
後日、新しい電気保安会社の人が来社し 最初の点検をして、電力会社との契約を進めてくれました。 助かりました。
水道に関しては管財人から何も言われなかったので、一定の条件下で継続の契約が出来たのだと思います。 私の会社の場合、こんな感じで処理が進みました。
さて、「会社が倒産した」 という事態に直面し、従業員のことやお金のことが目の前の緊急事態ですが、こういう電気や水道など いつもは気に留めてないことも、けっこう処理が面倒だったりします。
会社を倒産させると色んなところに迷惑をかけるので あってはならないのですが、今回は私の経験から「会社が倒産した時電気や水道 ガスなどはいつ止められるのか?」という件についてお話させていただきました。
あなたの参考になりませんように。
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