―― 試験監督バイト、その後の話
はじめに
前回の記事「【試験監督】自己破産手続き中の60代|短期バイトで社会復帰」では、 初めて試験監督のバイトに入った日のことを書きました。
朝7時半から夜8時半まで働いて、 時給1,000円ちょっとの収入。 「自分もまだ社会の一員なんだ」と実感できた一日でした。
今回は、その続きです。
その後、何回か仕事に入ってみて、 どんなことを感じたのか。 試験監督という仕事の中身はどうだったのか。
そんな話を書いてみます。
Indeedは便利。でも「選び放題」ではない

前回の記事で書いた試験監督の仕事ですが、 そもそも応募のきっかけはIndeedでした。
Indeedに登録すると、案内のメールがどんどん届きます。 量だけ見れば、正直「選び放題」に見えます。
ただ、中身を見てみると、
- テレアポ関係
- 伝票入力
- 塾講師
- 宅配系の軽作業
こういった求人が多い印象でした。
条件をもっと広げれば、さらに色々紹介されるのだと思います。 でも正直なところ、今でも 「これは自分とは無関係だな」 と感じる求人はかなり多いです。
使ってみて分かったのは、 選択肢が多いことと、選べることは別だということでした。
「無理だろう」と思って応募した試験監督
前回の記事でも書きましたが、 試験監督のバイトに応募したときは、 正直「受かるわけないだろうな」と思っていました。
結果的には運よく採用されて、 初めての現場を経験しました。
その後も何度か仕事に入るうちに、 この仕事や現場の雰囲気が少しずつ見えてきました。
試験監督とは、どんな仕事なのか

試験監督のバイトに応募する前、 正直なところ、何をするのかよく分かっていませんでした。
「試験会場で見回るだけ?」 くらいのイメージでした。
実際にやってみて分かったことを、 ざっくりまとめてみます。
試験監督の仕事の中身
基本的な仕事内容
- 問題用紙・解答用紙の配布と回収
- 試験中の監督・見回り
- 会場設営(机や椅子の配置など)
- 不正がないかの確認
- 受験生からの質問対応
頭を使う作業はほとんどありません。 マニュアル通りに動けば、初心者でも十分できます。
服装は基本的に スーツ。 私語もほとんどないし、 コミュニケーションを求められる場面も少ないです。
静かな環境で、黙々と働く感じです。
意外ときついところ

やってみて分かったのは、 「何もしない時間が長いのに、体は疲れる」 ということ。
試験中は基本的に立ちっぱなし。 1時間、長いときは2時間近く立ち続けることもあります。
正直、腰が痛い😂
若い人なら何てことないのかもしれませんが、 60代の体には地味に効きます。
それと、朝が早い。 試験開始の1〜2時間前には現地集合なので、 土日の朝から動くことになります。
あと、これは個人的な感覚ですが、 緊張感が高い。
何もしていないように見えて、 「不正がないか」「トラブルはないか」 と常に気を張っている感じがあります。
監督員と監督補助員の違い
試験監督には、大きく分けて2つの役割があります。
- 監督員:責任者的なポジション。試験室内の進行を管理する。
- 監督補助員:監督員のサポート役。初心者はまずここから。
最初は補助員としての仕事がほとんど。 経験を積むと、監督員として入ることもあるらしいです。
本部職員という裏方もある

試験会場で受験生を見守るだけが仕事ではありません。
本部職員 という裏方のポジションもあります。
- 問題用紙・解答用紙の数を確認
- 試験全体の進行をチェック
- 各会場との連絡調整
けっこう重要な役割で、 グループ内でのコミュニケーションも必要になります。
私は間違って応募して、配属されたことがありました😂
でもここで初めて、 「ああ、ベテランの人たちはこうやって働いてるんだな」 と気づきました。
勤務条件と応募の現実
勤務時間と収入
勤務時間は試験によって様々。 短いもので 3〜4時間、 長いものだと 8時間以上 になることもあります。
時給は最初 1,070円。 規定回数をクリアして、1,120円 になりました。
1回の仕事で7〜8時間働いて、 月に2〜3回入れたとして、 収入は 2〜3万円 くらい。
生活費には全然足りませんが、 小遣いの足しにはなります。 そういう感覚で続けています。
応募から採用までの流れ
Indeedで試験監督の求人を見つけ、 そこから派遣会社に登録して応募する流れでした。 履歴書もオンラインで登録。 面接もありませんでした。
資格や経験も特に必要なし。
採用の場合のみ、 「何日までに連絡します」とちゃんと書いてあるので、 待つ方としても気が楽でした。
自己破産手続き中でも働けるのか?
これは同じ境遇の方が気になるポイントだと思います。
結論から言うと、 私の場合は何の問題もありませんでした。
派遣会社への登録時も、 採用時も、 破産手続き中であることを聞かれることはありませんでした。
官報に載っているとか、 そういったことが現場で問題になることもなく、 普通に働けています。
もちろん、これは私の体験であり、 全てのケースに当てはまるわけではありません。
ただ、少なくとも試験監督のような短期バイトであれば、 破産手続き中でも働ける可能性は十分にあると思います。
日雇いのはずなのに、知り合いがいる違和感

実際に試験監督の仕事を始めて、 最初に感じたのはちょっとした違和感でした。
日雇い的なバイトで、 私語もほとんどなく、 グループ作業というほどのものでもない。
私の感覚では、 「一緒に働いても、二度と会うことはないだろう」 と思える環境でした。
それなのに、 やけに親しそうにしている人たちがいる。
「なんで知り合いがいるんや?」 と不思議に思いました。
回数を重ねて、ようやく腑に落ちた
5回、6回と仕事に入るうちに、 だんだん分かってきたことがあります。
挨拶をするわけでもない。 会話もほとんどない。 それでも、
「あ、この人こないだも居たなw」
という顔が増えていく。
同じグループに入ると、 それだけで少し「知り合い」という感じになります。
人間関係は、 会話よりも 頻度 なのかもしれません。
本部作業で見えた「ベテラン」の世界
一度、本部の作業に入ったことがありました。 そこはグループ内でのコミュニケーションが必要で、 自然と会話が生まれる現場でした。
その中で聞こえてきた話が、なかなか印象的でした。
- 4年やっている
- 8年になる
という人が普通にいる。
半年そこそこで「見たことある顔が増えた」と思っている自分を考えると、 長く続けていれば知り合いが増えるのも当然だな、と腑に落ちました。
試験監督の人たちを眺めて思ったこと

人の構成も、だいたい見えてきました。
女性の方が多く、 40代くらいから上が中心。 若い学生バイト風の人もいますが、 メインは子育て世代なのかもしれない、と勝手に想像しています。
平日は別の仕事をして、 土日だけこういう仕事をしている人も多そうです。
男性は、私と同年代か、もっと年上。 リタイア後の小遣い稼ぎ、という雰囲気の人が多いです。
ただ、経験を重ねている人の中には、 ちょっと偉そうな人もいます😅 正直、 「日雇いのバイトなのに、なんで偉そうにしてるんやろ?」 と思ったりもします。
※もちろん、ほとんどの人は感じの良い方ばかりです。
その後の仕事探しの現実
私は派遣会社に登録し、試験監督の仕事は、 そこを経由しています。
登録すると、 直接募集の連絡がたくさん来ます。 ただ、なかなか採用されないのが現実です。
今のところ、 仕事に入れるのは月に2回か3回くらい。
ベテランになると、 もっと回数が多いらしいです。
それでも、ちょっと嬉しかったこと

そんな中、こないだ 時給が50円上がりました。
ある派遣会社の採用実績が規定回数をクリアしたらしいです。
正直、大した金額ではありません。 それでも、
「ああ、ちゃんと続けていたんだな」
と実感できて、 素直に嬉しかったです😂
頑張る気持ちと、先の分からなさ
頑張るぞ、と思う気持ちはあります。 でも、何年続けられるかは分かりません。
それでも現場には、 70代と思しき男性も結構います。
月に数回でも、 社会と接点がある場所がある。 今の自分には、 それで十分なのかもしれません。
※破産後のメンタルの不調や社会復帰のステップを含めた再出発の全体像は、【徹底ガイド】自己破産後の「再出発」総まとめでご確認いただけます。
最後に:この記事について
この記事は、私個人の体験談です。
試験監督の仕事内容や待遇は、 派遣会社や試験の種類によって異なる場合があります。
また、自己破産手続き中の就労についても、 個々の状況によって対応が変わる可能性があります。
具体的なご自身の状況については、 必ず弁護士や司法書士などの専門家にご相談ください。
それでも、 「60代でも」 「破産手続き中でも」 働ける場所はある。
その事実を、 同じような状況にある誰かに伝えられたら嬉しいです。


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