今回は会社が倒産したら社長はどのくらいで次の仕事に就けるのか?というお話です。 これは人それぞれだと思いますし、状況によっても違うでしょう。 私の場合はこうでしたという経験談ですので、ご了承ください。
まずはハローワークに登録
とりあえずは自分のことをハローワークに登録します。 ちょっと前まで採用する側で登録していたのにと情けない思いもしながらパソコンに向かいます。 自宅で会社倒産の後処理をやっていたこともあり、パソコンをそのまま持ち帰っていましたので、仕事で使っていたものそのままがありました。
当然、ハローワークのサイトへのショートカットもあるわけで そこから辿って進みます。 とはいえ連絡先が会社のメールアドレスですでに使えません、 ありがたいフリーメールに活躍していただきました。今はoutlookメールになってますが、その昔マイクロソフトのhotmailというのがありまして、それを使わせていただきました。
まぁ、履歴書ではないので 簡単な基本事項 住所と年齢性別、資格の有無みたいな項目を埋めていって、希望の職種や給与なんかも記入しました。 勤務地もありましたね、大事です 足が自転車だけですから。
ついでに求人も何となく眺めてみます。 雇用する側だった頃は「給料が高いなぁ」と思っていたのですが、職探しの側になると「たいして稼げないもんだなぁ」と まぁ見方が変わるもんですね。 これをやってたのは会社が倒産して間もない頃で、この先何があるか分からない中での事でしたので真剣に職探しというステージではありませんでした。

破産手続きの補助も落ち着いてきて
Xデー(社内外に営業の停止を伝えて、会社を閉鎖した日)から2ヶ月くらいは毎日のように弁護士や管財人から連絡があり、自宅で資料を作ったり会社に出向いて資料を探したり、打ち合わせだなんだと忙しくしていましたので、とても職探しという気分ではありませんでした。
しかし しばらくしたある時、平日にも関わらず2日続けて管財人からの連絡がありません。 そろそろ忙しいのも終わったかな?と思い、改めてハローワークの求人を探してみました。 いい感じのがありました「ビジネスホテルで早朝から昼前まで朝食の準備」 朝が早いのは得意ですし、午後の時間がゆっくり使えそうなのでかなり気持ちは前向きになっていました。
そうなると、〇〇ショッピングの「今だけですよ~」のような気分になってきて、早くしないと消えてしまうかもしれない(実際にそうでしたが)と焦ってポチりそうなのを我慢していました。
やはり、無理・・・
何とか焦って申し込むのを抑えて、翌日は金曜日だったと思います。 その日は朝から管財人や関係会社からヤンヤの電話、翌週の月曜日から水曜日までが瞬間で埋まりました。 しかもダブルブッキングまであったりして。
「焦って申込みとかやらないで良かったな」と思いつつも、「まだ無理なんだ」という落胆もありそのまま何週間か過ぎていきました。 そして、そうしているうちに次のイベントが近づいてきます。 自己破産の申し立てと債権者集会です。
弁護士から自己破産の申し立てをそろそろやりましょうと連絡があり、資料を揃えていきます。 役所に行って出してもらう資料もあるのですが、家計表といって2ヶ月分の家計簿みたいなのを提出しないといけません。 家の中の収支は家族に任せていたので、これを作るのはまぁまぁ面倒でした。
債権者集会の準備は管財人がしてくれるので、私は資料を見て違うと思ったところを指摘するくらいでしたが、倒産した社長にとっての一大イベントですからその時点で緊張しています。 ドキドキする気持ちと申し訳ないという気持ちが入り混じって動揺していました。
当然、再就職なんて考える余裕もなくハローワークのサイトは封印されたままになりました。 という訳で1回目の債権者集会があるのがXデーから3ヶ月半くらいなので、少なくともそれまでは無職で過ごすことになります。 また、自己破産の開始決定もまだ出ていませんのでその流れと難易度も未知数です。
終わりに
まだまだ再就職できる雰囲気ではありませんが、一応ハローワークのサイトをチェックしたら先ほどの「ビジネスホテル早朝から・・」案件は無くなっていました。 しかし違う案件も次々に出てきているみたいでしたし、焦らずやっていこうと思います。
今回は会社が倒産したら社長の再就職はどうなるのか?というお話でした。 結論が出ていませんが少なくとも4ヶ月くらいは難しそうだという私の経験です。 最後まで読んでいただいてありがとうございました。
あなたの参考になりませんように。
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