会社倒産後の社長の再就職:4ヶ月無職の実体験と教訓

再就職に悩む男性 破産後の生活

【体験談】60代で破産した元社長が再就職を考えた日々と、今の働き方

会社を倒産させ、自己破産してから約4ヶ月。
再就職について考えはじめたものの、すぐに働き出せるような状況ではありませんでした。

「社長までやっていたのなら再就職なんて楽じゃない?」
そう思われることもあります。でも現実は、そんなに甘くありません。

この記事では、私が破産後にどのように働くことを考え、現在どのような働き方をしているのかを、正直にお話ししたいと思います。
同じように悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

倒産後すぐに“就職”なんてできるわけがない

よく「自己破産してもすぐ働けます」と書いてある記事を見かけますが、私にはピンときませんでした。
なぜなら、倒産した社長というのは、ただの無職ではないからです。

私は法人破産でしたので、管財人がつきました。
そして、その管財人とのやり取りがいつ発生するか分からず、面談や書類の対応で日々が埋まっていきました。

この状態で、「就職活動をする」なんて言葉を口にするのも、おこがましいように感じていました。

ハローワークの求人をネットで見始めた

気持ちが落ち着いたタイミングで、ハローワークの求人をネットで検索してみることにしました。
実際に登録したわけではありませんが、「世の中にはどんな求人があるのか」を知るだけでも、少し前向きな気持ちになれたのです。

そして、ある日目にとまったのが、ビジネスホテルの朝食係の求人でした。
早朝勤務で、未経験歓迎。年齢も不問と書いてあり、「これなら自分にもできるかもしれない」と思いました。

応募ボタンを押すことができなかった

けれど、応募ボタンを押すことができませんでした。
それは、「恥ずかしさ」と「不安」があったからです。

自分が元社長だったということを履歴書に書くと、面接官はどう思うだろうか。
「扱いづらそう」「年齢も高いし、続かないのでは」と思われるかもしれない。
さらに、管財人からいつ呼ばれるか分からない状態で、仕事を始めてもすぐに穴を開けてしまう可能性がありました。

そんな中で「応募する」という一歩が、どうしても踏み出せなかったのです。

パソコンの画面を前に、求人への応募をためらう男性の手元

無職になったという現実と、60代の孤独

私はこれまで、ずっと仕事をしてきました。
20代で家業に入り、そこから会社を引き継ぎ、22年間経営者として走り続けてきました。

そんな私が、人生で初めて“無職”になるという経験は、想像以上に精神的なダメージが大きかったです。
「働いていない自分には価値がないのではないか」
「これから先、どうやって生きていけばいいのか」
そんな思いが日々、頭の中をぐるぐると回っていました。

土日だけでも働こうと決めた理由

そんな中で思ったのが、「土日だけなら働けるかもしれない」ということでした。

平日は管財人との連絡が入る可能性があるため、予定を入れにくい状況でした。
でも土日であれば、比較的自由に動けます。

そして、短時間・単発でも良いので、誰かの役に立てる仕事を探して、現在は土日限定のアルバイトをしています

収入は大きくありませんが、少しでも社会と関わることができるのは、大きな意味があると感じています。

再就職とは、正社員になることだけではない

破産後の再就職は、簡単な道ではありません。
特に60代で、しかも元社長となれば、正社員で雇ってもらうのは現実的ではないと思います。

でも、働く方法は他にもあります。

  • 短時間・短日数のアルバイト
  • 年齢不問の軽作業
  • 在宅ワークや副業など、自分のペースでできる仕事

「役に立てている」「必要とされている」
そう感じられることが、何よりの励みになるのです。

同じように悩んでいる方へ

もし、この記事を読んでいる方の中に、
「倒産後」「破産後」の不安の中にいる方がいらっしゃるなら──

まずは、求人を“眺めてみる”だけでもいいと思います。
少しずつ気持ちが整ってくると、「今の自分にできること」が見えてくるはずです。

再出発のために踏み出した、小さな一歩

破産は“終わり”ではなく、人生の転換点

私はまだ、フルタイムで再就職したわけではありません。
でも、自分にできることを一つずつやっていくことで、少しずつ前を向けるようになりました。

土日のバイト、そしてこのブログ。
これらは、私が再出発のために踏み出した、小さな一歩です。

同じように苦しい状況にいる方にとって、この記事が少しでも希望のヒントになれば幸いです。

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