この記事は私が実際に経験した企業破産手続きの体験談です。法的アドバイスではなく、あくまで一個人の経験として参考程度にお読みください。具体的な手続きについては必ず弁護士にご相談ください。
企業の破産を申し立てる際、弁護士に依頼するのが一般的ですが、私は破産手続きを進める中で驚くべき事実を知りました。破産申し立てを依頼した弁護士と、その後の破産手続きを管理する破産管財人は別人だったのです。
この当たり前のようで知らなかった事実について、実体験をもとにお話しします。
1. 私が知らなかった基本的な事実
破産を申し立てる時、私は「弁護士に依頼すれば、その弁護士が最後まで手続きを進めてくれる」と思い込んでいました。しかし、実際は違いました。
申し立て弁護士の役割(私が依頼した弁護士)
私が依頼した弁護士の仕事は、主に以下の通りでした:
- 破産申し立てに必要な書類の準備指導
- 裁判所への破産申し立て手続きの代行
- 破産開始決定が下りるまでのサポート
つまり、「破産の申し立てまで」が担当範囲だったのです。
破産管財人の役割(裁判所が選任した別の弁護士)
破産開始決定後、裁判所が選任した破産管財人(全く別の弁護士)の仕事は:
- 会社の資産調査と管理
- 債権者への財産分配
- 破産手続き全体の進行管理
- 裁判所への進捗報告
この管財人は、私たちが選ぶことができません。裁判所が独自に選任する、まったく面識のない弁護士でした。

2. 実際に起こった私の戸惑い
破産開始決定が下りてしばらくすると、見知らぬ弁護士から連絡がありました。
「私は○○と申します。この度、破産管財人に選任されました」
最初は何のことか理解できませんでした。「え?申し立てをお願いした××先生ではないの?」と混乱したのを覚えています。
その時初めて、申し立て弁護士と管財人が別人であることを知ったのです。申し立てを依頼した弁護士からは、この点について詳しい説明がなかったため、完全に想定外でした。
3. 二人の弁護士との違った関係性
申し立て弁護士との関係
- 私たちの代理人として行動
- 私たちの利益を考えて動いてくれる
- 費用は私たちが支払う
- コミュニケーションは比較的フランク
破産管財人との関係
- 裁判所の代理人として行動
- 債権者全体の利益を優先
- 報酬は破産財団から支払われる
- より公式的で緊張感のあるやり取り
この違いを理解するまで、なぜ管財人の対応が申し立て弁護士と異なるのか戸惑いました。
4. 知っておけば良かったポイント
もし事前にこの事実を知っていれば、以下の点で準備ができたと思います:
- 心の準備: 新しい弁護士との関係構築に備える
- 書類の整理: 管財人から求められる詳細な資料を事前に準備
- コミュニケーション: より公式的な対応が必要であることの理解
- スケジュール: 申し立て後も長期間の手続きが続くことの認識

5. 経営者には自己破産という別の現実も
企業破産が終わっても、経営者個人には自己破産という問題が待っていました。私の場合、会社の借入れに連帯保証していたためです。
興味深いことに、自己破産では:
- 申し立ては企業破産と同じ弁護士に依頼
- しかし管財人は企業破産と同じ弁護士が選任されることが多い
つまり、個人の自己破産では、企業破産で管財人だった弁護士と再び関わることになりました。
まとめ:事前に知っておきたい現実
破産手続きでは、申し立てを依頼した弁護士と、実際の破産手続きを管理する破産管財人は別人です。これは法律で定められた仕組みですが、私のように知らない経営者は多いのではないでしょうか。
この事実を事前に知っていれば、手続きの流れをより理解しやすく、新しい弁護士との関係も円滑に築けると思います。
重要な注意事項:この記事は私個人の体験に基づくものです。破産手続きは個別の状況により異なりますので、実際の手続きでは必ず弁護士にご相談ください。
破産を検討されている経営者の方に、私の体験が少しでも参考になれば幸いです。
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