【JICC・KSC開示請求】ブラックリストを自分で確認した記録|1,700円でわかった保有期間

破産後の生活・再出発

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はじめに

自己破産後の「ブラックリスト」は、いつ消えるのか。

ネットで調べると「5年で消える」「7年かかる」「官報情報は10年」など、情報が錯綜しています。私自身、個人の免責確定を待つ中で同じ疑問を抱え、実際にJICC・KSCに開示請求をして、自分の目で確認しました

この記事では、その開示請求の一部始終と、実際に届いた報告書に何が書かれていたのかを、そのままお伝えします。

免責決定後の手続きについては、こちらに書いています。 → 【債権者集会】免責決定でも終わらない|確定って何だよ


【実体験】JICC・KSC開示請求をやってみた

思っていたよりずっと簡単でした。実際にかかった費用と日数は以下の通りです。

JICC(日本信用情報機構)

  • 申込方法:専用スマホアプリ
  • 手数料:700円
  • 支払方法:デビットカード等(破産者でも使えます)
  • 本人確認:運転免許証をアップロード
  • 結果:申込から約3日後にPDFで届く

アプリの操作は分かりやすく、特に迷うことはありませんでした。

KSC(全国銀行個人信用情報センター)

  • 申込方法:公式Webサイト
  • 手数料:1,000円
  • 支払方法:クレジットカード・デビットカード・キャリア決済・au PAY等
  • 本人確認:マイナンバーカードをスマホで読み込み(少し手間がかかる)
  • 結果:申込から約4日後に届く

注意:結果メールが迷惑メールフォルダに入ることがあります。サイトには「1週間程度かかる」と書いてありましたが、実際は4日で届いていました。10日後に気づいたら迷惑メールフォルダに入っていた、というのが私の失敗談です。必ず確認してください。

CIC(シー・アイ・シー)

何度かトライしましたが、うまく開示できず断念しました。JICCとKSCの2つで十分と判断しています。

費用の目安:JICC 700円 + KSC 1,000円 = 合計1,700円


【実物公開】開示報告書で分かった衝撃の事実

JICCの現実:「契約中」なのに「破産申立」の矛盾

以下は、実際に私が請求した資料です。

最も衝撃的だったのは、破産したはずのカードが「契約中」のままになっていたことです。ただし、備考欄には「破産申立」のフラグが刻まれています。ステータスが「契約中」でも、備考欄に「破産申立」と記載されていれば、それがブラックの決定的な証拠です。

「残高0円」という幻想

残高が0円でも、事故情報は消えません。備考欄に「破産申立」「元本・手数料遅延」といった文言が残っている限り、記録され続けます。

保有期限は自分で計算する

以下はJICC公式資料より引用したものです。5年という数字がはっきりと書いていますね。

報告書には「○年○月○日まで保有」という具体的な期限は書いていません。「個人の開始決定日から5年後・7年後」を自分で計算する必要があります。

計算例:個人の破産手続開始決定日が2024年5月1日の場合

  • JICC・CIC(5年後):2029年5月1日頃まで保有
  • KSC(7年後):2031年5月1日頃まで保有

この日付をスマホのカレンダーにメモしておくことをお勧めします。

※報告書には「〇年〇月〇日に消えます」という親切な日付は書いてありません。JICCの公式資料にも「5年を超えない期間」とある通り、自分で計算する必要があります。

ちなみに、カードによっては破産情報そのものが記載されていないケースもありました。auPAYカードで実際に起きた出来事はこちらにまとめています。 → 【自己破産】クレジットカードの更新が届いた|使っていいの?弁護士と管財人の答え

KSCの現実:入金履歴の「×」印

こちらも、実際に私が請求した資料です。

ちなみに、こちらの資料には、7年という数字はありませんでした。

正常な支払いの「○」が並ぶ中、支払いが止まった月に「×」印が刻まれます。これが銀行が下した「事故」の判定です。数字の羅列の中に突如現れる「×」は、冷徹な記録です。

「代位弁済」という言葉

銀行が回収を諦め、保証会社が代わりに支払った事実を示す「代位弁済」という言葉。これが記載されている限り、銀行からの融資は7年間、現実的には難しくなります。


【結論】自己破産のブラックリスト期間は「5年〜7年」

自分の開示報告書と公式情報を照らし合わせた結果、結論はこうなりました。

起算点:個人の破産手続開始決定日(会社の破産日ではない)

信用情報機関主な対象保有期間
JICC / CIC消費者金融・カード会社5年
KSC銀行・信用金庫(官報情報)7年

銀行融資を含めた完全回復には、最短7年が必要です。「5年で全部消える」と思っている方が多いのですが、銀行系はKSCに7年間記録が残ります。この違いを知っておくだけで、漠然とした不安を具体的な計画に変えられます。


【公式根拠】JICC・CIC・KSCの保有期間まとめ

JICC(日本信用情報機構) 消費者金融やカード会社が中心。保有期間は5年。 公式サイト:https://www.jicc.co.jp/

CIC(シー・アイ・シー) 信販会社やカード会社が中心。保有期間は5年。 公式サイト:https://www.cic.co.jp/

KSC(全国銀行個人信用情報センター) 銀行や信用金庫が中心。官報情報の保有期間は7年。 公式サイト:https://www.zenginkyo.or.jp/pcic/

※ネットの古い記事では「銀行の官報情報は10年残る」と書かれていることが多いですが、これは古い情報です。

全国銀行個人信用情報センター(KSC)は2022年11月、官報情報(自己破産・個人再生)の登録期間を10年から7年に短縮しました。これが現在の正式なルールです。

全国銀行協会(KSC)公式お知らせ「一部情報の登録終了および登録期間の短縮について」 https://www.zenginkyo.or.jp/pcic/info/18379/

令和4年11月4日付。不渡情報の登録終了と、官報情報(自己破産・個人再生)の登録期間を10年間から7年間に短縮した旨が明記されています。


自己破産後の時系列と信用情報の起算点

会社の営業を終了した日を「Xデー」として整理すると:

  • Xデー:会社の営業終了
  • 7日後:法人の破産申立
  • 15日後:法人の開始決定
  • 80日後:個人の破産申立
  • 115日後:個人の開始決定 ← ここが信用情報の起算点!
  • 289日後:法人の免責確定
  • 368日後:個人の免責確定(予定)

最も重要なのは、法人の手続きが終わっても、個人の信用情報には何の影響もないという事実です。私の場合、会社を閉じてから個人の開始決定まで約4ヶ月。その間、信用情報の「時計」はまだ動いていませんでした。


まとめ:ブラックリストの期間を正しく知ることが再出発の地図になる

闇雲に「ブラックリスト」を怖がるのではなく、自分の現在地を数字で確認することが、破産という長いトンネルを抜けるための「地図」になります。

開示請求は1,700円で、数日で結果が届きます。破産者でもデビットカードや電子マネーを使えば問題なく手続きできます。思っていたよりずっと簡単でした。

同じ状況にある方の参考になれば幸いです。


信用情報が回復した”その後”にクレヒスを作るステップ

信用情報が消えた後、すぐに元通りの審査が通るわけではありません。

  • いきなり銀行の住宅ローンなどは難しい
  • まずは消費者金融系やネット銀行系のカードから
  • クレヒス(信用履歴)を少しずつ積み上げる必要がある
  • 携帯電話の分割払いなど、小さな実績から始める

信用情報の「削除」はゴールではなく、新たなスタートラインです。焦らず、確実に一歩ずつ進むことが大切です。

借金問題でお悩みの方は、一人で抱え込まずに専門家への無料相談をおすすめします。

破産後のお金と生活再建については、まとめ記事もあわせてご覧ください。 👉 【破産後の記事まとめ】「再出発」徹底ガイド


免責事項 この記事は筆者の個人的な体験に基づくものであり、法的なアドバイスを提供するものではありません。信用情報の取り扱いや破産手続きについては、必ず弁護士や司法書士などの専門家にご相談ください。信用情報機関の規定や保有期間は変更される場合があります。最新の情報は各機関の公式サイトでご確認ください。

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