返事を待つ日々
受験シーズンです。試験監督のバイト募集が増える時期で、ここぞとばかりに応募しました。
同じ派遣会社に、〇〇大学入試、△△大学入試と、日程ごとに応募していきます。
すでに2つの日程は採用の連絡が来ました。でも、まだ返事が来ていない日程もあります。
スマホを見る回数が増えました。メールの更新ボタンを、意味もなく押します。
今日は休日だから来ないと分かっているのに、確認してしまいます。
採用する側だった頃
私は22年間、経営者でした。
採用する側でした。応募者の履歴書を見て、話を聞いて、「この人、続くかな」「真面目に働いてくれるかな」と、いつも考えていました。
採用通知を出すときも、実は気楽なんかじゃありませんでした。この人を雇って大丈夫だろうか、すぐ辞めてしまわないだろうか、そんな不安がいつもありました。実際に、試用期間でお断りした人もいます。
連絡はできるだけ早くしてあげようと思っていました。待たせるのは良くないと分かっていましたから。そして、多くの場合は採用でした。世の中、人手不足でしたから。
従業員のほうが強い社会
当時、私はこう思っていました。
「従業員のほうが強い」
少なくとも、そう感じる場面は多かった。
解雇規制があります。こちらは簡単に人を辞めさせられません。でも、向こうは勝手に辞められます。労働基準法で時間は厳しく管理され、残業代も高い。結果が出ていないのに、給料が上がらないと文句を言われることもありました。
リスクを背負っているのは経営者です。こちらが責任を負って、向こうは守られている。
そう思っていました。
待つ側のちっぽけさ
今、私は採用通知を待っています。
すでに2件、採用の連絡が来ました。でも、それは2日分の仕事です。日当で稼ぐ仕事ですから、2日では足りません。
1月は1件しかありませんでした。だから2月は、20件くらい応募しています。
何もできません。メールを確認するしかありません。相手の都合に、全てを委ねています。
「強い」とか「弱い」とか、それは採用されてからの話です。
今は、その手前です。毎月こうやって、採用の連絡を待っている。
自分のちっぽけさを、感じます。
思い込みだったのかもしれない
経営者だった頃、「従業員のほうが強い」と思っていました。
今、「採用を待つ側は弱い」と感じています。
でも、採用されたとして、強い立場になったと思えるかと言えば、そんなことは無いと思います。
人と人の関係ですから。
強いとか弱いとか、それは思い込みだったのかもしれません。
次の採用連絡は、たぶん週明けです。


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